上級検定試験の検討状況について(ご報告)
中級試験合格者に対するフォローアップも含めて、食品安全の指導的な役割を目指す方々を対象とした上級検定の実現について、検討を重ねてまいりました。
2019年3月に実施した運営委員会では、次のようなことが確認されましたが、食品衛生規制見直しの動向に留意しつつ、改めて上級試験を具体化することとしました。
《上級試験の受験資格》
◎ 中級検定試験に合格していること。
◎ 一般衛生管理、HACCPを理解し、特に危害分析の活用と見直しが可能なこと。
《試験方法》
◎ 年に1回。択一式試験と記述式試験の組み合わせによる。
◎ 記述式について会場方式かCBT方式(ワープロ入力能力が必須)かについては検討中。
《試験の内容》
食品安全検定中級で習得した知識を現場でどう活用するかを問う内容とする。
◎ 不具合事例について原因を分析する問題。
◎ フローダイアグラムに基づいて一般衛生管理、CCPを考える問題。
新型コロナウイルスへの対応を優先しておりましたが、2020年10月に実施した運営委員会では、合格者のフォローアップ等について次のようなことが確認されました。
◎ 上級の資格は更新制とし、年1回食品安全の最新動向に関するWeb講習会を実施し、講習会聴講後、レポート提出していただく。
◎ 合わせて、上級資格者同士のコミュニケーションの場を提供する。
◎ 試験問題の作成にあたっては、一般衛生管理やHACCPの知見を有する組織との連係も含め検討を行う。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止を優先させる状況が続いています。また、延期されました東京オリンピック・ パラリンピックにも当検定の運営が影響を受ける可能性もありますが、検定開始から7年目となり、10周年までに実現できるよう準備を進めてまいります。
皆様のご指導、ご鞭撻をいただきながら、上級検定の開始を含む運営に努めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。
食品安全検定協会運営委員会